こわいよこわいよー 秋期限定栗きんとん事件

やっとでた米澤穂信の小市民シリーズ第三弾。ついに互恵関係を解消した小鳩くんに彼女ができました。

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

と思いきや小市民になるという同じ目標を持っている小佐内さんにも彼氏ができました。ちょこっとほろ苦い恋愛風味の青春ミステリものになるのかなと思ったらそんなことはなく。むしろ恋愛自体がミステリを担っていたり小佐内さんも小鳩くんの彼女も腹に一物ある様子で恐怖恐怖の連続。

一応、上巻では連続放火事件とそれを追う新聞部の話がメインで進んでいくのだが、前述の女性陣が何考えているのかが気になってむしろ放火とかどうでもいいと思ってしまうのはどうなんだ。どうでもいいか。

ライトノベルとミステリというマイナーなミックスの本作。もはやあんまりライトではないような。