ふたつの成長と純愛?  クピドの悪戯 さくらんぼシンドローム(11)

週刊少年サンデー時代から、恋愛恋愛、源平を挟んで恋愛を描いてきた北崎拓の最新作、さくらんぼシンドロームヤングサンデー休刊とほとんどタイミングを同じくして佳境に至りついに完結。


さくらんぼシンドローム 11 (ヤングサンデーコミックス)

さくらんぼシンドローム 11 (ヤングサンデーコミックス)


明らかに現実にありえないことを、現実的な生き方の悩みだとか三角関係とからめてうまいこと調理したなという印象。恋愛としてもなかなかいいどろどろ感。主人公の敵として出てくるキャラクターはみんな性的に歪んでたり。さりげなく格闘要素が入ってるあたりもグー。


読み切りの思春期の男女のどうしたらいいかわからん心理の描き方もなかなか。リアルでも非現実でもないこの立ち位置がこの人にとって多分一番良い。