より深みへの進路変更 つばな「第七女子会彷徨」(3)

ちょっとこの作品の見方を間違えていた。見る目がなかった。


第七女子会彷徨 3 (リュウコミックス)

第七女子会彷徨 3 (リュウコミックス)


前巻まではSF漫画だと思っていた。周りには百合漫画だと主張する輩もいた(ぶちのめしたが)。しかしながら3巻にいたって、正しいジャンル分けができなくなった。


漠然とした物言いではあるけど、登場する道具が本当に話の中で道具にしかならなくなってきた。にもかかわらず話の動かし方はより細かく能動的になってきた。


特筆すべきは30話「ジプシーキングス」だろうか。もう完全なるドラマである。話を作るのは大変そうだが、SFでもなく日常ものでもない独自の道を探求していってほしい。次巻も非常に楽しみ。