月刊アフタヌーン09年11月号の読み切り所感

庄司創「辺獄にて」
根源的な、漠然としたものを描くのってえらい難しいんじゃなかろうか。この人にはできれば長期連載よりもこういう作品をマイペースで発表してもらいたい。ぐっとくるんだよ。

田中雄一「プリマーテス」
四季賞同様グロいなあ。まとめかたは綺麗だと思うんだけど、読後感は特になし。前作とパターンが同じだからか。

鴻巣世紀「チェコ
古き良きSFって感じ? ロボットを使ってヒューマニズムを描くって手法はもう使われまくってるとは思うんだけど新鮮さは失われないね。

中村二基「starry」
なんか今号で一番あっさりしてたような。感慨とくになし。

加納梨衣「賃貸一軒家」
安易にいい話にもギャグにもしないあたりが良いねえ。不思議な感覚。豊田徹也に似たものがあるような。


そういや次号で豊田徹也「珈琲時間」終わりみたい。残念。単行本は出るんだろうけど、次は長編で来るのかな。来て欲しい。