あれ?あまり幸せなキャラいない? 坂道のアポロン(3)
この漫画が凄いで紹介される漫画にろくなのはないという偏見を打ち砕いた小玉ユキの坂道のアポロンももう3巻か、早いなあ。
- 作者: 小玉ユキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: コミック
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主人公の告白が見事に打ち砕かれてヒロインとの関係が微妙になっていく過程を半分くらいかけて描写したうえに、微妙なまま生みの母親に会いに行くこの巻。と、これだけ書くとすっげえ地味に見えるけど、いや、実際地味なんだけど、ハラハラしながらページをめくることが出来る。というのも、それぞれの要素の描かれ方がいちいち工夫されているのだ。
大抵、少女漫画だと主人公の内面と行動が中心になるものだけど、それを場面ごとに登場する主人公以外のキャラクターの内面にまで掘り下げている。それも、丁寧に。
さて、このままみんな幸せになれるんだろうか。次巻を待つ。