すごくふしぎなのにすごく自然な  ベントラーベントラー(1)

今月のアフタのコミックスはヒストリエとヴィンランドだけじゃないんだぜ!


ベントラーベントラー(1) (アフタヌーンKC)

ベントラーベントラー(1) (アフタヌーンKC)


というわけで四季賞出身の新鋭、野村亮馬の初単行本。なのに、まるでベテランのような良い意味での安定感。


最近はあまりガチのSFっぽいのはなくなって、どうしても恋愛系だとかセカイ系だとかに傾いてしまいがちなのに、ゆるーく、でもがっちがちのSFをやってるこういう作品はすげえ。


さらに特筆すべきは一話一話きっちりと落としているところ。読者に想像させるという手法も別にいいけれど、漫画なんだからわかりやすいものでいいと思う。そこでちゃんと落とそうと思うと、そこに作者の器量がどうしても現れてしまうのだ。