LIFE

王子様キャラで一世を風靡していたころの、小沢健二がリリースしたアルバム。当然の如く、小沢健二のアルバムの中で最高の売り上げを誇っている。残念ながら、それは破られることはないだろう。


LIFE

LIFE


とにかくハッピーでラブリーなアルバムだ。全9曲のすべてが喜びに満ちあふれている。ここで描かれる世界には喜びだけが満ちあふれている。最後オルゴールで奏でられるいちょう並木のセレナーデは、楽しい時間が終わる予感は感じさせるけれど悲しみまでには至らない。それが具体的に描かれるのは、これより8年後の「Eclectic」においてであった。


だからこそ、今このアルバムを聴くと分かることがある。素敵な世界に隠された世界。それは楽しさが大きくなれば大きくなるほどに、暗く現れるように思える。


しかし、このアルバムがハッピーで煌めいていることには変わりはないんだ。一緒に叫ぼう。


とても寒い日に 僕ら手を叩き 朝が来る光 分かりあってた!