腹筋痛い  仏陀再誕

ちまたで話題のアニメ映画を見に行きましたよ。


キャラ造形とかけっこう良いじゃねえかと思っていたのだけど、実際スクリーンで動いているのを見ると結構な頻度で作画崩壊してる。特に主人公の元彼。お前の顔はどんだけパターンあるんじゃ。


物語は開始数分で急展開。主人公が突然霊が見えるようになって教科書からも悪霊が飛んでくる。うんそうだね。歴史の教科書には虐げられた苦しみがいっぱい書かれてるから当然だよね。


ジャーナリストを目指す主人公はどっかの学会を模した有名宗教団体に取材に行くわけなんだけど、元彼によって脱出させられて、それを追ってきた弟が大作を模したと思われる教祖の手によって悪霊を放たれ不治の病に苦しむんだけど、子安ボイスの隆法先生が祈ったら治ったぜ! 何を言ってるのかわからねーと思うが(ry


なんやかんやで、大作の陰謀によってテレビを通して念を送られ、それを見た人々は津波を感じてパニックになるのだけど、そこらへんは隆法先生が主人公を使って阻止。


そして多分一番力を入れただろうラストは東京ドームで追い詰められた大作が召喚した袈裟懸けの悪坊主(日蓮?)を隆法先生が召喚した仏陀がぶちのめすという。なぜか隆法先生は光の剣の扱いも超一流なので悪霊を放たれても軽く受け流せるわけです。まあ仏だから仕方がない。


坊主が退治されたあとなぜか3Dの天使が画面いっぱいにわらわら出てくるところで僕はもう笑いを堪えられず口を抑えてのたうちまわってしまった。気を抜いたら吹き出しそうだったんだもん。これが仏陀パワー。いや、エル・カンターレパワー。そして協賛企業には三省堂紀伊國屋書店王子製紙清水建設やら各界のビッグネームが揃っているという。最初から最後までお腹いっぱいの出来。正規料金だけど、ある意味元は取れたかな。


当然のことながら劇場はがらっがらだったわけだけどね。さて、どれくらいペイできるか。信者がんばれ。



・追記

ちょっと冷静になってみると、今までの作品よりだいぶ押しつけるカルト臭がおとなしくなってる。放置一週間後と二週間後の生ゴミくらいの違いではあるんだけど。


ぶっちゃけ、子供だましにはなってるわけです。本当に何の知識もない人が見たら、もしかするとそういう世界に惹かれるのがいてもおかしくはないかなと思う。そういう人が幸福の科学に入るかどうかは別として。*1


8分間におよぶ教祖の演説とか、下手に真摯な態度で臨むのがいたら、それはそれは恐ろしいことだと思うのです。

*1:子安みたいのがいるかと思っていたのが隆法だったらそら詐欺だ